ファーストコンタクト①
大人になって初めて、私を導いてくれている存在の声をはっきりと聞いた時の話を、今回はしたいと思います。
生まれたばかりの頃は、目に見えない存在、魂の故郷の存在たちとゆるぎなく繋がっていたわけですが(その頃の話はこちら「生まれて間もない頃」)、成長とともに、計画通り予定通り、目に見えない世界のことを忘れて行きました。
自分が何者かわからないという混乱の真っ只中にあった十代の時にはもう完全に、何かを見ることも、聞くこともなくなっていました。
谷村有希という人格はわかっていましたが、人格以前の本来の自分を、名前も形もない自分を、すっかり見失っていました。
その回線が突然回復し始めたのは大学院生の時でした。
私が専攻していたのは美術で、大学院修士課程の終わりには論文の他に修了制作というものが待っています。
その時の私は、自分の祖母について語る女性たちを映像に収めるということをしていたのですが、どうにもこうにも作品制作が展開していかないタイミングがやってきました。
アイデアは降ってくるものなので、こちらが踏ん張ってなんとかしようとしてもどうにもなりません。
それで私は東京の地下鉄に乗っていた時に考えました。
「展開しないのでは仕方がない。じゃあもういっその事、制作も何も忘れて、私が死ぬまでにどうしてもしたいことを考えてみよう。仕事になるのかならないのか、そんなことも度外視で、死ぬまでに私がどうしてもしておきたいことって、何だろう?」
同じ車両に乗り合わせた人達をぼんやりと眺めながらそれぞれの人生を想像して、自分がしたいことを探り始めました。
すると電車が湯島駅に到着したあたりで、これまでに聞いたこともないような、ものすごく大きな声が轟(とどろ)きました。
(続く)
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2019.01.01 13:26
2019.01.01 00:20