生まれる前のお話 ③
「子どもは親を選んで生まれてくる」という説がある。
基本的に私はその説に賛成なのだけれども、
私自身は自分で親を選んだ記憶がない。
ではどうやってこの転生を決めたかの話を、今日はしたいと思う。
非物質の世界にいた時、
で書いたように、私はしたいことをしながらたくさんの魂たちと調和の中に存在していた。
するとあるタイミングで私に声がかかった。
私に呼びかけたのは、言葉にするならば、宇宙の英知を凝縮した存在たちである。
彼らのことを考えると、私はすぐさま社会科の資料集で見たロゼッタストーンを思い出す。
(ロゼッタストーンは、エジプトのロゼッタで1799年に発見された石版。本来は二枚目の画像のような形をしていたと考えられている)
複数の素晴らしい知恵の存在たちが私を取り囲んで
(彼らの存在の大きさからすると、私は米粒ほどに小さかった)
ある転生の提案をしてきた。
その提案には谷村有希としての人生の青写真が含まれていて、
またこの転生を選ぶことによって生まれえる波及効果(つまり転生の目的)も示された。
その情報量たるや膨大なもので、
すべてはバイブレーションを通して伝えられた。
とても深く、重層的な波動だった。
私が一通りそのバイブレーションを浴びて事の次第を理解すると、
英知を凝縮した存在たちが
「この人生を生きてみますか?」
と私に尋ねてきた。
(実際には言葉は用いられず瞬間的な意思の伝達によってなされた)
私は武者震いにも似た震えを感じながら、一瞬考えたのち、
「やってみます!」
と彼らに答えた。
(この返答もまた、言葉ではなく一瞬の意思の伝達によってなされた)
(続く)
0コメント