ファーストコンタクト③



丁度良いことに、私の所属していた美術の研究室には、終末期医療を臨床心理学の立場から研究している人が出入りしていました。


「彼に連絡を取ろう!」


すぐさまその人に連絡を取り、相談にのってもらうことになりました。

当時私が知っていた人たちの中で、彼が一番「死を待つ人」に近いように思いました。





なぜ私が死を待つ人たちを探しているのか、

どうやってその人に説明したら良いのか・・・。


考えれば考えるほど、地下鉄で起きた出来事をそのまま話すのがいいように感じられました。それで私は思い切って、地下鉄に乗っている時に聞こえてきた雷鳴のような声と、その言葉にどうしても従いたいという思いを話しました。


とてもとても幸運なことに、彼は斜に構えて話を聞くような人ではありませんでした。

そして神話であるとか物語であるとか啓示であるとか、人類が理性的思考を信奉する遥か以前から使ってきた力に対して、オープンな人でもありました。


彼は私におすすめの書籍を貸してくれたり、終末期に関する学会やホスピス施設などを積極的に教えてくれました。




そうして1ヶ月くらい過ぎた頃でしょうか。


「東京にちょっと変わったホスピスがあるみたい。一緒に見学の申し込みしてみる?」

そう声をかけてくれました。


そしてその誘いが、私があの声の導く方向へと向かうのを一気に加速させてくれたのです。



(続く)



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